椎応大学現代視覚文化研究会、通称「現視研」。
その新会長となった荻上千佳は、昨年の新歓活動の反省を踏まえ、新入生の会員獲得を目指していた。
新歓会場では、相変わらずコスプレをして自分だけが楽しんでいる前会長・大野加奈子を横目に、荻上は大きなイラストを即興で描く姿を披露した! 
それに反応した女子が2名、新入生の吉武莉華と矢島美怜が現視研に入会した。類は友を呼ぶのか、2人はいわゆる「腐女子」であった。
そして更に、入会希望で部室に現れた栗色の髪の清楚な美人―。だが、その正体はウィッグを着けた「男の娘」で・・・。
超個性的な新入生を迎えた、『げんしけん二代目』の活動が始まる!

第十三話 あの部室でまってる

波戸が部室に来なくなった。いったい何があったのか。
電話にも出ない波戸の理由が分からないまま、げんしけんメンバーは心当たりのある、斑目自宅を直撃するが空振り。
いったい波戸はどこへ行ったのか。心配する荻上に、何故かスーの提案。
そうだ!そうだった!こんなときは、合宿で解決だ!!!

第十二話 恋と仕事とチーズケーキ

斑目と咲の件を受けて、動き出すそれぞれの気持ち。
そんな中、就活がまったく上手くいかない大野、留年も見えてきた。
不安な気持ちを抱えたまま、コスプレを仕事にすることも考え出した大野は、
自分のコスROMを出すことを田中に打ち明ける。
コスプレという二人の共通事項、それを介して将来の話を持ち出すが…。
一方、平日の秋葉原を独り歩く斑目の姿があった。

第十一話 いい最終回だった

咲が学園祭にやってきた。
現視研に向かう途中で、たまたまスーが斑目にキスするシーンを見てしまった咲は、それをネタに斑目をからかいだす。
そんな二人の様子が気になって仕方ない波戸。
一方、笹原の妹:恵子も現れ、波戸が男であることを知る。
恵子と波戸のやり取りをみて何かを感じた咲は、斑目にちょっと意地悪をしようとする。
斑目の気持ちを知る波戸は、なんとかしてかばおうとするが、ことごとく裏目に出てしまい…

第十話 Snow man

朽木の言葉に振り返ったその人は、波戸の憧れの人“神永先輩”であった。
高校時代に美術部に所属していた波戸は、先輩の絵に憧れを抱いていた。しかしそれは、BL全開の絵。
先輩をはじめ、同級生である今野や藤が自分たちの好きなBL楽しむ一方、
波戸は腐男子であることを打ち明けられずにいた。
ある日、部室に置き忘れられた先輩の絵をきっかけに、波戸は今野に、自分が腐男子であることを告白するが…

第九話 ホワイトゲートキーパー

波戸と合作をすることになった荻上。少しずつではあるが作業は順調に進んでいた。
一方、矢島と吉武も作品を作ることになったが、四コマなのか、戦国なのか、SFなのか…。
方向性や内容などで議論が収まらない様子。
そんな気もしらず、大野は田中と共にコスプレ衣装の用意に勤しむ。
そんな中、咲も学園祭にくることになり波乱を予感させる。
そして当日。それぞれの思いをのせて学園祭が始まる。

第八話 ルートはあってもループはない

メバエタメ特別号で、荻上がネームを描き、波戸が絵を描くという合作の方法を、スーから提案される波戸だが、女装しなければ描けない自分に対して、好きなイラストを描くこと自体に迷いを感じていた。
合作の話を受けるべきか悩みながらも、女装をするため、斑目の部屋に。
一人、BL妄想にふけっていると、いつもより早い帰宅の斑目に遭遇。
久しぶりの斑目に、少し話を聞いて欲しいと相談する。

第七話 KOIBANA3

来る学園祭にむけて、メバエタメ特別号を発行することにした荻上。
ノーマルな作品を載せる前提でメンバー各自で動き始めるが、なぜか波戸は浮かない顔…。
なんと男の格好だと絵が全く描けなくなってしまうという。
かといって女装姿で描くと、無意識にBL絵を描いてしまう制御不可能な状態であることを告白する。
一方、いつもと違うジャンルの作品に挑戦する良い機会と、
現視研メンバーに過去のコイバナを聞き出す荻上だったが…

第六話 因果地平の彼方で、モエをさけぶ

コミフェスの帰り道で斑目総受けを宣言してしまった波戸。
荻上は自分の過去と重ね、波戸を孤立させないようにと、あえて自分の過去の作品を暴露する。
一方サークル棟では、放課後のみ現れる美女の正体を突きとめるべく自治会が動き出していた。
そんな中、吉武のお兄ちゃん、理人が現れる。イケメンの理人に照れまくる矢島だったが…。

第五話 業 NEXT!!

社会人になった斑目。コミフェスを目前に、学生時代にあったはずの熱が今の自分にはないことを自覚する。
アンジェラはそんな斑目の気も知らず、コミフェス三日目もアタックを続けていた。
波戸は斑目のことが気になり、女装をやめて同人誌購入を手伝うことに。
二人が企業ブースを訪れると、そこには天然モノで別次元の”彼”の姿があった。

第四話 HIGE TO BOIN

夏のコミフェス直前、げんしけんは修羅場を迎えていた。
荻上の商業誌読み切りを上げる為、新会員全員で原稿を手伝うことに。
連日の徹夜で、皆おかしなテンションの中、波戸が体の異変を訴えた。
密室修羅場の中、波戸とメンバーが出した答えとは…。
一方でアンジェラが訪日し今年のコミフェスも波乱の幕開けを予感させる。

第三話 腐り姫の夢

社会人になって、オタク文化から離れつつある自分に気付き、久しぶりにげんしけんに立ち寄る斑目。
当時の面々のことを思い出しながら、笹原の妹の恵子と話していくうちに、話題は咲の話に。
隠していたはずの咲に対する気持ちが他のメンバー、そして咲本人にも知られている可能性があると知るが…

第二話 俺の脚を越えてゆけ

現視研会誌の原稿を描くことを理由に、矢島の家へ押しかける吉武。
波戸も誘って、プロフィールを描くはずだったが結局、女子トークで盛り上がってしまう。
語りつくした深夜、ふと目が覚めた矢島の前には、すべすべとした波戸の脚が横たわっているのであった。
本当に男なのか確かめるべく、寝ている波戸のスカートに手をのばそうとするが…

第一話 道のむこう、約束の場所

今年度の新会員を獲得すべく、新歓会場でのイラスト実演をする会長の荻上。
その絵の魅力に惹きつけられ、現視研(げんしけん)に新会員が入会を希望してきた。
明るくおしゃべりな吉武。少し取っ付き難そうな矢島。正統派美人の波戸。
揃いもそろって全員が立派に”腐”女子であった。
BL話に花が咲き始めたころ、ある事故から波戸の秘密がバレてしまう。